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8:45集合 道の駅北はりまエコミュージアム(兵庫県西脇市寺内517-1)体験学習室にてお勉強 →→10:00~10:30 播州織工房館 →歩き5分→10:40 旧來住家住宅で播州織ワークショップ →→12:10 kinoko.で昼食 →→14:00 女工さんの寄宿舎見学 →→14:45 豆富どころ もりとみで試食&買い物 →→15:45解散 道の駅
9 月に予定していましたが、緊急事態宣言が発令していたために延期になっていた「1 回で
まるっと播州織を知ってしまおうバスツアー」が本日行われました。
案外身近にありすぎて播州織を知らない地元の方に、地場産業である播州織を知ってもら
うツアーになります。
最初にでんくうの体験教室で播州織の織元 藤本様より播州織について話を伺いました。
230 年の歴史がある播州織ですが、
「なぜ播州織がこの西脇を中心とした北播磨に根付いたのか?」
という疑問に
「播州織は先染め織物のため、糸を染めるための水源である川(加古川・杉原川・野間川)
が豊富にあったことが一番の要因。また白木綿を織れる地域が多い中で、先染め織物にした
ことで、色鮮やかで格子(チェック)や縞(ストライプ)などの柄を織れたことも長く続い
てきたのではないか」
との答えでした。
播州織の様々な織の生地を見たあと、機織りで結ぶ糸の結び方を教えて頂きました。
参加者がそれぞれ糸を貰って結んでみましたがなかなか難しく、最後上手く結べた時には、
皆さん笑顔でした。
マイクロバスで播州織生地や製品を販売している「播州織工房館」へ移動!
「播州織工房館」は昔の織物工場を改装して使用しているので、のこぎり屋根が特徴のとて
も趣のある建物になります。
中に入ると織機の前で、館長の横江様から播州織の説明や播州織工房館で展示販売されて
いる商品についての説明をして頂きました。
また織機を動かして頂いて、実際にどのように生地が織られていくかを見せて頂きました。
参加者の方はゆっくりと播州織製品を見て、気に入った物を購入されていました。
「播州織工房館」を見学後、工房館前の西脇高校の古民家アトリエ「丸山邸」で風呂敷ワー
クショップを行いました。
yuyuco 伊藤様を講師にお招きして、播州織風呂敷を使った様々な結び方を教えて頂きまし
た。
まずは色とりどりの風呂敷の中から自分の好きな柄を選んで頂き、基本である2つの結び
方「一つ結び」と「真結び」を体験!
「一つ結びは」端を持って一つ結ぶだけなので、皆さんなんなくクリアー。
「真結び」は三角に折った両端を結ぶのですが、こちらはなかなか難しく、
ちゃんと「真結び」が出来ると一瞬で解くことが出来るのですが、失敗するとより結び目が
固くなるだけなので、皆さん何度もやり直して結んでいました。
講師の伊藤様の他、ボランティアでお手伝いに来てくれていた西脇高校の生徒さんも、分か
らない方に丁寧に教えてくれた皆さん「真結び」まで結べるようになりました。
そのあと、その二つの結び方を使って風呂敷で簡単にできるバックを作成!
結び箇所を変えることで、大きさも変えることが出来るので、皆さん「かわいい」「便利」
と喜ばれていました。
ワークショップが早めに終わったので、丸山邸で西脇高校の生徒さんがお菓子を販売され
ている所でクッキーやパウンドケーキなので手作りお菓子を購入!
早速風呂敷バックに入れて持ち帰られました。
昼食予定の「古民家ダイニングカフェkinoko.」に。
少し時間が早かったので、でんくうでトイレ休憩を取ってから向かいました。
畑瀬川の近くにある古民家を改装してオープンした「古民家ダイニングカフェkinoko」は
とても素敵な内装で、料理も前菜から最後のコーヒーまでコースで少しずつ出てきました。
どれもとても美味しく皆さん大満足でした♪
■ランチコースメニュー■
・きのこのフラン
・前菜 ホタテのコンフィ(万願寺とうがらしとしいたけのフリット、ローストビーフ、いちぢくの生ハム巻き、大葉としらすのキッシュ)
・カリフラワーのスープ
・真鯛のアーモンドローストと季節の根菜たち
・ごはん
・コーヒー
・プチフール
次は移動して「女工さんの宿舎」を見学へ。
「女工さんの宿舎」は俵田の廃業された小牧織物さんの建物です。
2 階建ての木造建築は、1 階は撚糸を作る場所として使われており、2 階が女工さんの宿舎
となっていたそうです。
2 階には4部屋あり1 部屋4 人が一緒に生活していました。
前にある織工場には50 台の織機があり、女工さんを含め約25 人の従業員が勤める大きな
工場だったようです。
織工場後も見せて頂きましたが、とても広い空間が広がっていました。
昭和60 年に火事になり廃業されたそうですが、3 年前まで奥さん一人で巻き繋ぎ機を使っ
て巻き繋ぎをされていたそうです。
丁寧に建物の中や昔の様子を説明頂いて、皆さんいろいろ質問されて昔の機織りを知るこ
とが出来満足そうでした。
最後に「豆富どころ もりとみ」へ。
「もりとみ」は、長年神戸市長田区で豆腐屋を経営されている店主ご夫妻が、新天地として
多可町八千代区の古民家を改装して、今年5 月にオープン!
土日のみ9 時から15 時まで営業されています。
本日はこのバスツアーのために時間外のなか開けて下さいました。
素敵な趣の建物の暖簾をくぐって店内へ。中では試食としておぼろ豆腐、揚げ出し豆腐や、
蒲焼風豆腐などを食べました。また別途100 円で豆乳甘酒を頂けるということでたくさん
の方が飲まれていました。
どれもとても美味しく、限定おすすめセット(じゃんぼ厚揚げ、揚げ出し豆腐、湯葉巻き、
まくら揚げ)の他にも豆腐や厚揚げなどを追加で買われていました。
皆大満足でバスで帰路へ。
「今まで知らなかった播州織を知れて良かった」「楽しかった」
と参加者の方にとても喜んで頂けたバスツアーとなりました。