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北はりまボランティアガイド養成講座上級編の最後の実地研修は、日本有数の観光地である京都へ......。
「京都南禅寺、哲学の道」を現地ボランティアガイドの島添様の案内で回ってきました。
① 南禅寺
臨済宗南禅寺派・大本山の寺院である南禅寺は、1291年に亀山法皇が造営した離宮を禅寺としたものです。 「五山之上」として、日本の禅宗のなかで最も高い位のお寺となっています。敷地面積は45,000坪(甲子園の11倍)の広さがあり、伽藍配置(がらんはいち)は勅使門→三門→法堂(はっとう)→方丈となっています。
山門は日本三大門の一つに数えられる高さ22mもある大門です。現在の門は1628年、大坂の陣に倒された戦没者を弔うため、藤堂高虎が再建したものです。
石川五右衛門が歌舞伎で「絶景かな~、絶景かな~」と称した眺めと言われていますが、実際は石川五右衛門がいた時代にはまだ三門は再建されていなかったそうです。
法堂(はっとう)には釈迦如来像、文殊菩薩、普賢菩薩の三体がまつられています。
今回は時間の都合で見学できませんでしたが、大方丈にはいくつかの庭が配されていています。特に小堀遠州作と伝えられる枯山水(かれさんすい)の庭は、白砂に6つの石を組んだ姿から「虎の子渡し」と呼ばれており、石を親虎と子虎に見立て、白砂で川・水をイメージさせ、虎の親子が川を渡っていく様子をあらわしているそうです。
南禅寺の境内に立つエキゾチックなレンガ作りの疎水橋は、美しいアーチを描く全長93mの橋で、琵琶湖から水を引いています。田辺朔郎の設計で、古代ローマの水道橋を手本として作られました。京都の代表的な風景のひとつで、サスペンスドラマなどでもお馴染みの名所です。
② 哲学の道
熊野若王子神社~銀閣寺までの2kmの川沿いの道を「哲学の道」といいます。
昔は「文人の道」と呼ばれていたそうですが、哲学者・西田幾太郎や田辺元らが散策したため、「哲学の小径」と言われるようになり、1972年に「哲学の道」と改名されました。春は桜、夏は蛍、秋は紅葉、冬は雪化粧と四季折々の楽しめる散歩道として、日本の道100選にも選ばれています。
➂ 法然院
法然院は鎌倉時代の初めに、法然房源上人が弟子の安楽・住蓮とともに、念仏三昧の修行のため、鹿ケ谷に建てた草庵です。
しかし、1206年12月、後鳥羽上皇の熊野臨幸の留守中に、院の女房松虫・鈴虫が安楽・住蓮を慕って出家し、それを知った上皇の逆鱗に触れるという事件が起こりました。法然上人は讃岐国へ流罪、安楽・住蓮は死罪となり、その後草庵は長い間荒廃することになりました。
江戸時代初期1690年に知恩院第三十八世萬無和尚の弟子により、法然上人ゆかりの地に建立されて寺が、現在の伽藍の基礎となっています。
山門を入ると、両側に白い盛り砂があります。水を表わす砂壇の間を通ることは、心身を清めて浄域に入ることを意味しています。
この白砂壇(びゃくさだん)は季節ごとに砂に描く模様が変わるそうです。今は左が紅葉、右がイチョウの葉が描かれていました。
また方丈庭園は、中央に阿弥陀三尊を象徴する三尊石が配置された浄土庭園で、中興以来、清泉「善気水」が絶えることなく湧き出ています。
ここも季節ごとに花が散華されています。
今回は京都ということで、昼食をホテル平安の森京都のレストラン「京料理・割烹 洛々」で頂きました。海鮮ちらしのお膳で、デザートの抹茶葛餅、コーヒーまで美味しく頂きました。
このたび「北はりまボランティアガイド養成講座上級編」を受講させて頂き、とても勉強になりました。
この経験を自分がボランティアガイドをするときに生かすことが出来るようにしていければと思います。
訪れるお客様に「また北はりまに来たい!」と思って頂けるガイドを目指して頑張っていきたいと思います。 M.A.
参加者11名